oldmanvitoriablog’s diary

Money and Energy

好きな外貨建てMMF

外貨建てMMF(Money Market Fund)は、外貨で運用する外貨建ての投資信託です。

運用は、安全性の高い優良企業の社債や短期国債などを投資対象としており、為替の動向によっては、為替差益も得られます。米ドル、豪ドル、NZドル、カナダドル、英ポンド、トルコリラ南アランドなどの通貨建てがあります。外貨預金との違いは:

           外貨MMF                         外貨預金

金利       比較的高い金利複利効果    変動金利

金利にかかる税金 分配金の20.315%が厳選徴収   利息の20.315%が源泉徴収

為替差益に係る税金 20.315%の申告分離課税    雑所得として総合課税、確定申

                         告必要

買い付け手数料   無し(為替スプレッド)    同左(MMFより高めのスプレッ

                         ド)

保管料       間接費用として、管理報酬、  不要

          投資顧問報酬等あり

資産保護      分別管理され、口座のある会社 預金保険の対象外(保全されな

          が破産しても、保全される。  い)

元本保証      無し             あり(ただし、外貨ベース)

解約・払い出し   いつでも可          いつでも可

主なリスク     債券の価格変動リスク、    為替変動リスク

          信用リスク、為替変動リスク

基本的には、外貨なので、円から運用する場合は、円高の時に買って、円安の時に解約することで、運用益と為替差益の両方を期待できる商品です。

筆者はこの商品が好きで、20年以上お世話になっています。筆者が購入したのは。NZドル建てのMMFと米ドル建てのMMFですが、NZドル建てMMF は過去には高い金利でしたので、分配金再投資で利益が膨らみ、筆者は中古で買った家のリフォーム費用を賄うことができました。なので、その味を占めて、いまだにこの商品が好きで利用しています。

外貨建てMMFはこのように単独で利用する方法の他に、外貨債券を購入して運用した場合の債券の利子を受け入れる場所として利用することもできます。筆者は現在、米ドル建ての債券を持っており、その債券から年2回の利金が支払われますが、その利金の米ドルを米ドル建てMMFで受け入れて、引き続き運用する、という2段構えの運用をしています。こうすると、知らないうちに少しづつ米ドル資産が増えてくれます。

また、円高、円安をあまり気にしないでいられます。注意するのは、円に戻すときだけ、債券やMMFを買った時の為替レートより円安の時に戻すようにすることだけです。

債券の変動リスクや、信用リスクなどは、今まで気にしたことはありませんでした。

但し、トルコリラ建て、南アランド建てのMMFは非常に金利が高いですが、高いということはリスクも高い(為替が大きく変動したりします)ので、注意が必要です。(筆者は臆病なので、いまだにこれらの通貨には手が出ません)

現在は、米ドル建て、NZドル建てMMFは、金利も4.7,8%ほどの高い金利になっていますが、150円/米ドルに迫る円安の状況なので、筆者は買っていません。仮に買って、その後に円高となって、100円/米ドルのようなことになると、50%もの利益が飛んでしまいます。元本を回復するには、1.5倍の資産になる必要がありますが、4.7%の金利でも約10年かかります。従い、今は為替リスクが高い状況と思われます。円安でも買って、米ドルのまま運用し、更なる円安を待つ方法もありますが、150円/米ドルよりも円安のなると予想できるかどうかが判断の分かれ道です。(政府が為替介入するのが150円/米ドル以上と言われる現在、及び今後、日銀が金融緩和を修正すると思われるので、為替は150円/米ドルより、円安の動くことは当分ないような気もしますが・・・こればかりはわかりません)

筆者は再び、円高になったときに、買い足すくらいの気持ちで、現在は、外貨建て運用は様子見状態です。

なお、筆者の上記、外貨建てMMF好きは、まったく個人の見解ですので、その点ご留意願います。