何度かこのブログでも取り上げていますが、まだ新NISAで投資を始めるかどうか、情報が多すぎて迷ってしまうなど、悩んでいる人も多いと思います。
新NISAは唯一、今の政権が「国民全員が恩恵を受けられる制度」として制度改正したものと言っても良いと思います。ただ、その意味するところは、「これから将来は、国民年金や厚生年金が目減りしていくので、老後資金はこの制度を使って自分で準備してください。」というもののような気がします。
国民は、国民年金・厚生年金以外にこの新NISAという制度を使って、老後資産を準備する必要がある、という理解になると思います。
さて、老後資金として「2,000万円問題」がありましたが、実際に老後資金を考えてみると、iDeco(自分年金に相当)と確定拠出年金(退職金に相当)で1,000万円、新NISAで1,000万円準備すると考えてみます。20歳くらいで働き始めてから、65歳まで働くとすると約40年間老後資金を準備する時間があります。
1,000万円準備するためには、40年間で
月々の金額(万円) 年利(%) 40年後の金額(万円)
1 0 480
2 0 960
3 0 1,440
このように、月3万円の貯金を40年間続けると、1,000万円を超える貯金ができます。新NISAのような投資をしたくない人は、このような月2~3万円相当の貯金を目指すと、老後資金1,000万円を十分用意できます。
もし、投資をするという決断をした場合、年利%によっては以下のようになります。
月々の金額(万円) 年利(%) 40年後の金額(万円)
1 1 586
2 1 1,173
3 1 1,759
1 2 724
2 2 1,449
3 2 2,174
1 3 904
2 3 1,809
3 3 2,714
運用の年利が40年間の平均で1%あれば、月2万円で1,000万円を超えることができ、年利2%あれば、月3万円で2,000万円を超えることができ、年利3%あれば月1万円でも1,000万円に近づくことができます。(年利ゼロでは月2~3万円必要だったものが、月1万円でも1,000万円近くになる)
このように、40年間の長期間準備期間があるということは、少しの年利でも多くの老後資金をためることができます。
従い、新NISAを使う使わないで迷っている人は、月1万円くらいからやってみると良いのではないか、と思います。