oldmanvitoriablog’s diary

Money and Energy

どうする退職金の使い道

退職金は、一生に一度大金が懐に入ってくる機会です。(宝くじなどを除いて)

いろいろな本やネット記事では、退職金は一度に使うな、一度に投資するな、など様々なアドバイスが載っています。筆者も退職金をどうするかをもらった時(単に銀行振り込みしたとの紙切れをもらっただけで実感はなかったですが・・・)にどうするかを考えました。子供の教育は終了していましたが、住宅ローンは数年分残っていました。

銀行、信託銀行などから、退職金の特別金利などと言って勧誘もありましたが、筆者は次のように退職金を使うことにしました。

先ず、銀行の退職金特別金利を使って、数か月預金して、その利子を稼ぐ。(3ヶ月年6%だったと記憶しますが、要は3ヶ月で1.5%増えるだけという意味です)ここで、間違わないようにしたのは、銀行の退職金の半分は特別金利の預金で、残り半分は投資信託にしませんか、という言葉に騙されないことでした。特別金利は3ヶ月年6%、投資信託は買い付け手数料3%のものです。この場合、例えば、1000万円を預けるとした場合、半分の500万円は3ヶ月で500 x 0,015 =7.5万円の利息が付き、後の9ヶ月は1%にもならない預金金利で1年後は510万円程度になりますが、残りの500万円は、投資信託の手数料が3%ですから、買い付け時に500万円は、500 x 0.97=485万円(15万円引かれている)状態から1年間投資信託の基準価格が上がるのをひたすら待つしかない状況になります。基準価格が上昇しなければ、1年後は、510 + 485 =995万円となって、まったく増えていないことになります。このような預金と投資信託の組み合わせは、今、問題となっている仕組債のように購入者に誤解を与えるような商品なので、十分注意する必要があります。

さて、筆者の場合は、預金だけの特別金利のものに預金して、3か月後に解約し、住宅ローンの繰り上げ返済に充てて、住宅ローンを完済することにしました。こうした理由は:

1.年金生活になると、日々の生活費プラス住宅ローンでは、きつくなる。

2.年金は、毎月支給されないので、毎月返済する住宅ローンが残っているのは不安である。(年金は、偶数月の15日に2ヶ月分が支給されます)

3.共働きであったので、筆者の退職金が無くても、一人分の退職金は残る。

退職金を一度に使うな、というアドバイスには反しますが、共働きの優位性を使って、住宅ローンを完済することにしたものです。

もう一つ、反省したことがあります。

それは、銀行が勧める投資信託は絶対買ってはいけない。ということです。銀行の勧める投資信託は、上記したような手数料3%のように手数料が多い商品で、その手数料が目的だからです。実際、銀行に進められて投資信託を購入したことがありましたが、

1.数年間まったく基準価格が上がらない商品だったり下がった商品であった。

2.銀行は売ったあと、何もフォローしない。運用会社の運用報告書が送付されるだけである。(電話も何もまったく無かった。)

ということで、売ったら後は我関せず、というものでした。筆者は2度別々の銀行から勧められて投資信託を購入しましたが、同じ対応でした。証券会社の方が投資商品のフォローは良いと思いますが、現在流行のネット証券では、自分で考えて情報を入手する必要があります。

現在は、預金から投資への機運に乗って、銀行も証券に詳しい人材を増やしているように見えますが、筆者の退職したころはこのようなものでしたので、気を付けたいものです。投資関係については、別に記事を書く予定です。