「自由」とは、たぶん「自分を束縛するものから逃れられたときの感情」ということかな、と思います。子供の時は、親に「あれをしろ、これをしろ」と言われるのが嫌で、中学を卒業して寮生活に入ったら、「自由」になったと感じました、が一方、寮生活は規則が多く、起きる時間、寝る時間、食事の時間、風呂の時間などが決まっており、自由が無いな、と感じました。就職して仕事をすれば、上司がうるさい、組織の決まりが多い、報連相を実行せよ、などいろいろ言われて不自由だな、と感じました。結婚するは、一種自由の放棄みたいなもので、自由を犠牲にしても一緒にいたいと思うから結婚するのですが、子供が生まれて、家事、育児を分担しながら仕事をするようになると、何もしないで良い時間（自由な時間）を時々ほしいな、と思う時がありました。そういう時に海外出張が決まると、空港の出発ロビーに入った瞬間から、現地に到着するまでが一番自由を感じたことを覚えています。ですから、人間は常に束縛を受けることとそれを一時逃れること（自由）を欲するということを繰り返すわがままな生き物なのではないでしょうか？
仕事を退職して、年金生活になると、自由なのにあまり自由を感じない、変な気持ちになりました。何らかの束縛を欲しているのでしょうか？人間は変な生き物です。
