oldmanvitoriablog’s diary

Money and Energy

どうする定年退職後の資産運用

定年退職すると、金融機関から退職金目当てに、投資信託や外貨預金などの投資商品を勧誘する資料が届きます。「第二の人生は、長くなるので、資産を増やしておきましょう」とか「物価の上昇に備えて資産の増加で準備しましょう」などの宣伝文句で、勧誘されます。筆者は別の記事にも書きましたが、過去に銀行の勧める投資信託で損をした経験の他に、ある株を買ってその会社が倒産し、あわやその株がすべて紙屑になりそう(実際は6割減)になった経験があり、上のような勧誘には乗らずに、高金利の現金だけの3ヶ月定期にし、期限が来たら解約しました。

退職金の時は、このように対応しましたが、さて、今後の資産運用はどうすべきかを考えるようになりました。筆者は投資のプロではありませんが、以下のように考えて運用をすることにしました:

1.運用するお金は、今後10年は使わないお金を使う。(余裕資金ということです)

2.自分が理解できる商品に投資する。(理解して投資すると損をしてもなんとか納得できるので。)

3.投資信託は、購入時手数料ゼロ、信託報酬の少ないもので、指数連動のパッシブ運用商品を選ぶ。

4.株式は、リスクが高い商品だが、3つに分けて考える:

  1)株主優待を目的にするもの(お米や食品、日用品、割引券などが手に入ることで楽しむ)

  2)配当を得ることを目的にするもの(株を持っていることで、毎年1,2回配当としてお金が得られる(インカムゲイン)。

  3)株価の上昇を期待するもの(株価が値上がりすると楽しいですが、値下がりする可能性もあるので、少なめの資金で、ということにするものです)

5.外貨建て商品も少しは持つ。債券、投資信託、株どれでも良いが、外貨建ては為替の変動が、商品の値上がり、値下がりにプラスして効いてくるので注意する。

6.保険も運用する商品があるのが、よく理解できないので検討しない。

7.不動産には手を出さない。(筆者独自の考えです)

定年退職後は、運用するお金が大きく減額になってしまうと体に悪いし、気持ちも沈むので、万一無くなってもダメージの少ない金額でやるべきと思います。

投資信託は、ドルコスト平均法(定期的に定額で商品を買い、結果的に平均取得価格を低くする買い方)で毎月一定額を買う積立運用(NISAを使うと利益が無税)に向いていると思います。

株式は、最もリスクが高いと言われる商品ですが、自分が会社名を知っている、よく商品を購入する会社である等、どんな会社かわかっている会社の株式で、優待をもらいたい会社、好きな会社や応援したい会社などの株を選び、少なくともその会社が安定的に売り上げ、利益が毎年出ているか?維持または、右肩上がりで増加しているか?くらいはチェックして買うことが良いと思います。配当を得る目的の場合でも、配当だけが高く、会社の業績は?のような株式もあるので、チェックは重要です。株式は、会社が倒産すると紙くずになりますから、この点要注意です。

外貨で運用する商品を購入する場合は、円高時に購入、円安時に売却できるのが理想ですが、例えば、米ドルで運用する商品を選ぶときに、売却時は自動的に円に交換して戻ってくるのではなく、売却金を米ドルのまま保持してくれるようにして置き、購入時よりも為替が円安となったときに、自由に米ドルを円に交換することができるようにしておく(証券口座に米ドル口座をもつ)と為替相場による損失を防ぐことができると思います。

債券については、証券会社のHP等で商品を見ることができますから、説明をよく読んで理解して買うべきと思います。外貨建て債券の利率の方が高いですが、よく検討するべきと思います。

どのようなものをどのくらいの割合で買うかについては、年金の積立金を運用しているGPIF(年金積立管理運用独立行政法人)の運用方法(円建て債券25%, 国内株式25%, 外国株式25%, 外国債券25%)や、購入している商品が参考になると思います。

いづれにしても、定年退職した後は、資産をマイナスにしないことが肝要と思いますので、無理して資産運用することもないとの考え方もあるので、個人で判断する必要があります。少なくとも、投資対象の状況(投資信託の目論見書や株式の会社の会社四季報の内容くらい)を理解する努力はすべきです。

筆者の場合は、上記の方針で、国内株式、外国債券、外国投資信託、外国株式(少し)を買って保持しています。(国内債券は買っていません)収益は今のところ一応プラスを維持しています。今のように、日経平均株価や米国のダウ、ナスダック株式が値上がり傾向にある場合は、あまり心配は無いように思われます。

最近は、新NISAの開始が発表され、積立年120万円、併用で成長枠240万円の合計年360万円がその収益に課税されないで、かつ無期限で運用できる制度が始まり、それに合わせて、株の取引き手数料を無料とする証券会社も現れていますので、投資環境は良くなっていますが、定年退職後は資産運用を楽しむくらいの気持ちで行えると良いかな、と思います。

 

なお、この記事は、筆者の独断と偏見で書かれていますので、記載内容を保証するものではないので、各自の資産運用は各自の責任と判断で実施いただくようお願いいたします。