oldmanvitoriablog’s diary

Money and Energy

ブラジルのシュラスコとムケカ

お題「今まで食べた外国の料理で一番衝撃的、もしくは美味しかったと思うものを教えてください」

このお題を見て思い出したのは、ブラジルサンパウロで食べた「シュラスコ」とエスプリットサント州で食べた「ムケカ」です。1990年代に仕事で出張したブラジル、サンパウロで現地の人に紹介されたのが、現在は日本にもお店がある「バルバッコア」でした。また「フォゴデション」というお店もおいしかったことを覚えています。シュラスコはもう日本でもおなじみですが、ブラジルで初めてシュラスコの店に入ったときは、店の内部の広さとその中央におかれたサラダバーの大きさにびっくりし、初めての時は肉が来る前にそのサラダ類をたくさん食べてしまい、肉が食べられなくなって悔しい思いをしました。牛肉については何人もの給仕がいて、次々に串刺しにした肉を持ってきては長い包丁でスライスしてくれました。特に「ピッカーニャヒレに近い牛の腰の肉)」や「アルカートラ(ピッカーニャの隣くらいの肉)」などが絶品でした。ご存じのようにテーブルに赤と緑が表裏になった丸い札が置いてあり、緑が肉を持ってきてくれ、赤が肉は不要との意味で自分の思う通りに表裏を変えて意思表示をします。定額で食べ放題が普通です。これほど牛肉を食べたことが無いくらい食べたことを覚えています。大きなお店の他に現地の人が良く行く「ポルキロ」(食事を重さで測って売る店)という小さなレストランもあり、そこでは野菜などとともに牛肉をシュラスコのように焼いておいてあり客が勝手に好きなだけ取り、計量器で重さをはかって会計します。シュラスコより格安で牛肉が食べられます。

「ムケカ」はエスプリットサント州の地元料理で、魚介類(カニ、エビ、魚など)を細かく切ってオリーブオイル、塩、トマトなどで味付けし、土鍋でぐつぐつ煮て作るシチューのようなものです。これをごはんの上にかけ、さらにタロイモ(里芋)の練ったものも加えて、混ぜて食べます。非常においしかったことを覚えています。エスプリットサント州の他にその北の赤道に近いバイーヤ州でも「ムケカ」はありますが、ココナッツオイルなどが入っており、エスプリットサント州のものに比べて油っぽい感じがしますので、筆者はエスプリットサント州のムケカが大好きでした。現在は、日本でも「ムケカ」のレシピがネットで検索できますが、エスプリットサント州での味が格別と思います。特に絶品なのは「ムケカ デ シリ」という蟹の身を細かくしてドッサリ入れたりムケカです。一度食べたら必ず、また食べたくなる味です。