oldmanvitoriablog’s diary

Money and Energy

エネルギーの話 その1一般認識

エネルギーとは、簡単に言うと「仕事をする能力」のことですが、この「仕事」には、温度を上げたり、モノを動かしたりすることなどが含まれます。エネルギーの起源は、約180-80万年前に、人間が「火」を利用するようになったころです。火は、動物から身を守り、暗い夜を照らし、寒いときは体を温めてくれますが、一方、火は木を燃やすことで得られたので、これが二酸化炭素を人間が発生させる起源でもありました。昔は、人間の数も少なく、自給自足経済では、自然環境に与える影響はほとんどなかったと思われます。18世紀になって、産業革命により、石炭を使った蒸気機関が使用されるようになり、その後石油の利用も始まり、経済発展とともに爆発的に化石燃料の使用が高まり、二酸化炭素の排出が急激に増え、これが今日の、地球温暖化、夏の酷暑の増加、海水温度の上昇、北極海の氷の減少、山火事の増加などの気候変動の原因となっています、というのが、現在の一般認識です。地球は太陽からもらった熱を放射線として表面から排出して地球の温度を保とうとしますが、二酸化炭素などの温室効果ガスにより放射線が反射されて地球に返されて冷却効果が損なわれるために徐々に地球の温度が上がってきていることが異常気象の原因とされています。(産業革命以降、地球の温度は1度上昇し、もうすぐ1.5度になるといわれ、その影響は更なる異常気象をまねくとも言われています。

観測技術が進んで、国際地球観測年であった1957年(昭和32年)大気中の二酸化炭素濃度を定期的な測定が世界で初めて、ハワイ・マウナロア観測所で開始され、1970年代の終わりころから地球温暖化に関する科学者の報告が活発に行われはじめました。爆発的に化石燃料が使用され始めてから、200年も後のことですが、このころに現在の地球温暖化対策、脱炭素の取り組みが始められていればもう少し、温暖化の進行は緩やかになっていたのかもしれませんが、経済の発展が優先されたため、現在の地球温暖化による、自然災害の増加になったようです。

2050年にカーボンニュートラルなどと言われていますが、地球の温度を下げるには、本当はカーボンネガテイブ(二酸化炭素の吸収が排出を上回る)にしなければならないと思います。森林保護、増加はもちろん必要で、排出されるまたは、大気中の二酸化炭素を吸収して減らす技術が求められているのが現状と思います。(再生可能エネルギーへの転換、水素、アンモニア利用、CCS(Carbon Capture & Storage)などは、二酸化炭素の量から見ると現状維持の効果はありますが、現在の「二酸化炭素の量を減らす」には、もう一段の吸収技術が必要な気がします。