oldmanvitoriablog’s diary

Money and Energy

エネルギー

エネルギーの話 その9 福島原発の廃炉について

福島原発の事故処理については、汚染水の処理水の海洋放出が始まり、今のところ問題なく進んでいるように見えます。しかし、筆者の個人的な見方では問題はこれからのような気がします:1.処理水は現状でも、約1000基のタンクに約134万トンあり、今年度は約…

エネルギーの話 その8 アンモニア混焼

燃焼してCO2の排出が無いアンモニアが、火力発電所で燃料に混ぜて燃やされるケースが増加しています。火力発電所で、アンモニアを混ぜて燃焼するとCO2の排出量が減少するからです。アンモニア混焼用、アンモニア専焼用のバーナーの開発も進んでいるようです…

エネルギーの話 その7 火力原子力発電はなぜ効率が悪いのか?

火力発電は、燃料をボイラという圧力鍋の下で燃やし、その熱でお湯を沸かして、蒸気を作り、噴き出して、蒸気タービンの羽根に吹き付け機械的な回転運動をさせ、結合した発電機を回して電気を作るシステムで、蒸気タービンから排出される蒸気は復水器という…

エネルギーの話 その6 (付録)人間のエネルギー

人間の必要エネルギーは基礎代謝量に活動するためのエネルギーを加えたものです。基礎代謝とは、体温調節、呼吸、心拍など人間が生きている間、休む間もなく活動するためのエネルギーで、加齢、不規則な生活、過度な食事制限(ダイエット)などで低下すると…

エネルギーの話 その5 将来の電源構成(推定)

脱炭素を考えると、将来の電源構成は、再生可能エネルギー及び、水素・アンモニア燃料による発電が主体となるべきと考えます。「2050年に実質CO2排出ゼロ」を掲げる我が国ですが、たぶん現状から想像するときわめて難しいと思いますが、理想的な電源構成の将…

エネルギーの話 その4 2030電源構成の矛盾

2021年10月に閣議決定された「第6次エネルギー基本計画」によると、2030年の電源構成(エネルギーミックス)は、2019年と比較して示すと以下のようになっています。 2019年 2030年総発電量(億kWh) 10,240 9,340再エネ(%) 18 36-38原子力(%) 6 20-22LN…

エネルギーの話 その3 日本の発電以外の状況

その2に示したように、日本に投入される一次エネルギーの約半分は電力を作るために投入され、残りの半分の一部は天然ガス(都市ガス)や蒸気、熱として家庭や商用ビルサービス業などに供給されますが、大部分は製造業に供給されます。製造業に供給されるエ…

エネルギーの話 その1一般認識

エネルギーとは、簡単に言うと「仕事をする能力」のことですが、この「仕事」には、温度を上げたり、モノを動かしたりすることなどが含まれます。エネルギーの起源は、約180-80万年前に、人間が「火」を利用するようになったころです。火は、動物から身を守…

バイオマス発電は本当に脱炭素なのか?

日本の法律上は再生可能エネルギーについて以下のように定義されている: 再生可能エネルギーの定義エネルギー供給事業者による非化石エネルギー源の利用及び化石エネルギー原料の有効な利用の促進に関する法律(エネルギー供給構造高度化法)においては、「…

再エネに逆風か?

本日(10/23)の日経電子版に次のような記事が出ていました。 「風で舞う太陽光パネル 危険な飛散・倒壊、8年で90件 ソーラーの死角 風にもろい太陽光発電施設が全国に点在している。日本経済新聞の調べによると、2015~2022年度にパネルや架台の飛散、倒壊な…