oldmanvitoriablog’s diary

Money and Energy

日銀のゼロ金利解除の影響

日銀が政策決定会合で「ゼロ金利解除」「イールドカーブコントロールYCC撤廃」「ETF購入停止」を発表しました。これからは徐々にではありますが、金利が上がってゆくと予想されます。(日銀は金融緩和状態を続ける」と言っているので、急に金利が上がることは無いと思いますが、従来とは異なり、「金利はこれからは上がる方向である」ことは確かとなりました。

大手銀行の普通預金金利は、最近は0.001%から0.02%まで上がりました。100万円を1年間預けておくと200円の利息が付くことになります。(税金を引かれると約160円)定期預金を見ると1年もの0.025%, 3年もの0.15%, 5年もの0.2%, 10年もの0.3%となっています(MUFJ銀行の例)100万円を10年定期で預けると利息は3000円(税引き後約2400円)得られることになりますので、これまでよりは余程良くなったと思います。しかし、個人向け国債の10年変動金利が0.47%、日本株式の平均配当利回りが2%超ですから、まだまだ預金金利は低い状態です。配当利回りを優に超える5%程度の金利にならないと、「投資はしないで銀行預金が良い」ということにならないと思います。実際、株式が世界的に上昇傾向にある今の状況では、株式の投資信託オルカンやS&P500など)の基準価格や個別株式の価格が上がって含み益が出ていますから、投資をする人が多いと思います。

一方、金利が上がって良いのは預金ですが、金利が上がって良くないのは住宅ローンなどのローンだと思います。住宅ローンの変動金利は短期の金利(いわゆる日銀が決める金利と言われているもの)をベースにきまり、固定型住宅ローンの金利長期金利をベースにして決まります。当面の間は変動金利の住宅ローンの金利が急に上がることは無いと言われています。固定金利についてはYCCの撤廃で長期金利がどこまで上がるかで決まってくると思いますが、極端に上がることは当面は無いと思います。ただ、今後「住宅ローン金利は上がる方向」と思っていることが重要と思いますので、住宅ローンを持っている方やこれから住宅ローンを組む方は私案のしどころに来ているように思います。

いずれにしても、投資をする方は「ドルコスト平均法」で毎月一定額で投資信託分散投資)を買うこと(新NISAで)を続け、銀行預金を維持する方は定期預金を活用することで少しでも資産を増やすことを考えたらよいと思います。