oldmanvitoriablog’s diary

Money and Energy

紅麹の被害拡大に思う

紅麹を使用したサプリを継続服用した人のなかに死亡者が今日現在で5人出ており、入院している人も多数にのぼるとの報道があります。
同様のサプリは機能性食品として販売され、医者の処方箋もなく簡単に手に入り、気軽に摂取できますので、最近多くの商品が出回っています。テレビを見ていると毎日どこのチャンネルでもサプリを宣伝していますので、購入し摂取している方も大勢いると思います。筆者も長年「青汁」を飲んでいます。「年齢が高くなると・・・・が低下し、・・・・の機能が減退し」などと言われると高齢者は「そうかな?」とついつい信じてしまいます。
衰えた目にはルテインが良いからそのサプリを、弱った足腰の関節にはこのサプリを、などと言われるとどれも自分に当てはまると思えるので「どれもよさそうだから買ってみようかな」とついつい思ってしまいます。

専門家の解説によると「トクホ」表示のあるものは、国の審査を経て承認・販売されており、一方「機能性表示食品」は製造メーカーが自分で責任を持てばよく、国の審査(時間と費用が掛かる)が不要であることで、製造メーカーも低コストで製造でき早期に販売できるそうです。安部元首相が提案してできた制度だそうです。従い、購入する際は、「メーカーの責任のみで製造された製品で、そのことを了解して(リスクがあっても無くても)購入・摂取する」ということを、消費者は暗黙のうちに承認していることになります。すなわち、機能性表示食品の販売と購入は、製造するメーカーと消費者の信頼関係のみで成り立っているのです。今回の事件は、この信頼関係を大きく損なう事件になると思います。

この事件を他山の石とするためには、一般消費者としては、「むやみに機能性表示食品を購入・摂取するのではなく、本当に心配なら医者に診てもらって処方箋を出してもらい薬局で薬品を購入することが一番良い」行動なのだと肝に命じ、安易に機能性表示食品に飛びつかないようにすることが大事であると思います。(高齢者だから、という自分の意思の弱さを反省です)